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2022年12月、トリコ・Aのリーディング公演『ふち』にてワーク・イン・プログレスとして上演された本作は、登場人物の追加など脚本が全面的にブラッシュアップされ、ついにフルスケールでの上演となります。リーディング公演時から、山口は「マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか」というテーマを一貫して提示しています。〝マジョリティ特権〟の問題は、それ自体の不平等に限らず、マジョリティである特権を持っている人々が、そのことに無自覚であるという点にあります。この問題を上から啓蒙するのではなく、演劇という形式を通して自発的な気付きの可能性を探ることは、この問題の根源に取り組むことであるといえるでしょう。今回は企画・作品の両面において、そうした問題への一つのアプローチとして上演がなされます。
私たち、ただこうやって、ハトを待つの
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とある老女。彼女は周りの人間から、それぞれが見たい姿を勝手に投影され、彼女自身が顧みられることはない。一方当人は、何もわからない風でいながらしたたかに生に執着している。社会から見えない存在にされても、息をしなくてはならない、なぜなら私は、生きているのだから・・・。人生の最終章。認知症を患いながらも周りの人間との関わりの中で、自分らしく生きることを選択する、老女の物語。
■公演日
2023年11月
18日(土)12:00〜、18:00〜
19日(日)14:00〜
■会場
扇町ミュージアムキューブ CUBE01
(大阪市北区南扇町6-26)
パフォーマーの紹介
トリコ・A
1999年、主に山口茜の劇作、演出で演劇を上演する団体として設立。最初の団体名は魚船プロデュース(ギョセンプロデュース)だった。2003年、トリコ・Aに改名。以後、上演ごとに出演者、スタッフを集める形で活動している。