コロナからの復興企画~関西演劇を広める、広げる

関西えんげき大賞

第三回 関西えんげき大賞受賞作

<優秀作品賞>(五十音順)
  1. A級MissingLink『富士山アンダーグラウンド』
  2. くじら企画『流浪の手記』
  3. 劇団大阪『親の顔が見たい』
  4. 劇団太陽族『迷宮巡礼』
  5. 虚空旅団『ゆうまぐれ、龍のひげ』
  6. コトリ会議『おかえりなさせませんなさい』
  7. サファリ・P『悪童日記』
  8. 万博設計『夏の時間』
  9. 兵庫県立ピッコロ劇団『宇宙に缶詰』
  10. ブルーエゴナク『たしかめようのない』
<最優秀作品賞>
  • コトリ会議『おかえりなさせませんなさい』
<観客投票ベストワン賞>
  • コトリ会議『おかえりなさせませんなさい』
<ネクストドア賞>
  • 小沢佑太(CLOUD9代表)』

第三回 関西えんげき大賞選考経過

九鬼葉子

―2024年12月26日、大阪市天王寺区の一心寺研修会館にて選考委員会開催ー

優秀作品賞候補は46作品

まずは、優秀作品賞の選考から始まった。 選考委員会に先立ち、事前に選考委員6名が、それぞれ2024年の1年間に鑑賞した関西の演劇作品の中から、優秀作品賞として10作品程度を推薦。その全リストをもとに、1作1作の魅力を語り合うところから始めた。選考委員は、加美幸伸、九鬼葉子、畑律江、広瀬依子、永田靖、岡田蕗子の6名(梅山いつきは、本人の都合により、本年の選考委員はお休み)。推薦作、つまり候補作は46作品である。実際にはもう少しあったのだが、まず選考会冒頭、「関西えんげき大賞」の対象作であるかどうかを吟味した。対象は「関西の劇団」あるいは「関西発のプロデュース公演」であること。関西を拠点に活動する優れた演劇アーティストや、関西で制作された作品の魅力を、広く紹介して行くことが目的の賞である。他地域の劇団が、ツアーの一環として行った関西公演は含まれない。推薦された作品が、関西発の公演であるのかどうか、ということを検証。さらに判断が困難なのは、「演劇作品」であること。クロスオーバーな芸術作品を除外するつもりはもちろんないのだが、何せ優秀作品賞は10枠しかない。例えば、美術系パフォーマンスは、美術系の賞にお任せするという考え方もある。そのあたりを慎重に議論した上で、以下の46作品が、候補作として選考の対象となった。

<優秀作品賞候補作―46作品―>
アイホール主催事業・音楽劇『どくりつこどもの国』/エイチエムピー・シアターカンパニー『アラビアの夜』/A級MissingLink『富士山アンダーグラウンド』/空晴『かえるかな、この道』/関西芸術座『ムッシュー・フューグ あるいは陸酔い』/KUTO-10『自慢の親父』/くじら企画『流浪の手記』/劇団大阪『親の顔が見たい』/劇団☆kocho『文化でドゥヴィドゥバ』/劇団そとばこまち『和製吸血鬼伝』/劇団太陽族『トリビュート1/3』/劇団太陽族「迷宮巡礼」/劇団太陽族『戻り道に惑う』/劇団タルオルム『島のおっちゃん』/劇団未来『サド侯爵夫人』/幻灯劇場『フィストダイバー』/幻灯劇場『play is pray』/虚空旅団『ゆうまぐれ、龍のひげ』/コトリ会議『おかえりなさせませんなさい』/kondaba #4「ユートピア」/The Stone Ageヘンドリックス『おしゃベリはやめて』/サファリ・P『悪童日記』/THE ROB CARLTON『THE STUBBORNS』/SHOW劇場番外編『怪人二十面相・伝』/STAR☆JACKS&Cheeky☆Queens「天保十二年のシェイクスピア」/清流劇場『へカベ、海を渡る』/態変『ヴォイツェク』/玉造小劇店『僕と私の遠い橋』/DOORプロデュース『父が愛したサイクロン』/ばぶれるりぐる『川にはとうぜんはしがある』/早坂彩演出『新ハムレット』/万博設計『夏の時間』/兵庫県立芸術文化センタープロデュース『神戸の湊、千年の交々』/兵庫県立ピッコロ劇団『あしあとのおと、ものがたり』/兵庫県立ピッコロ劇団『宇宙に缶詰』/兵庫県立ピッコロ劇団第78回公演 ピッコロシアタープロデュース『ロボット-RUR-』/Plant M『WWW』/ブルーエゴナク『たしかめようのない』/プロトテアトル『ザ・パレスサイド』/マシュマロテント『みえない』/南河内万歳一座『新・あらし』/メガネゲイニントメガネニカナウ/モトキカク『蘇る魚たち』/MONO『御菓子司 亀屋権太楼』/遊劇体『微風の盆』/笑の内閣『12人の生まない日本人』

話しましょう

全ての作品の魅力を語り合うところで、すでにかなりの時間を要したが、芸術作品を安易に数字で決めたくはなかった。つまり、投票という手段ではなく、作品の魅力を精一杯言葉にし、話したいと思った。様々な角度から話し合う中で、第1回、第2回で受賞している劇団についてどうするか?ということについて議論になった。もちろん再選は、あっていいことではある。ただ関西には、優れた演劇アーティストがまだまだたくさんいらっしゃる。関西演劇の魅力を広めたい、広げたい、という趣旨で始まった関西えんげき大賞であり、関西えんげきサイトである。新たなアーティストもご紹介したい。そこで再選については、以前の受賞から、さらに新たな演劇の地平へと飛躍されたタイミングではどうか、という意見が出され、一応の目安と考えることにした。

関西発の公演であるのか?

次に、ひとつの劇団が複数の作品で候補になっているケースをどうするか。実はこの論議に長い時間を要した。各作品の推薦者が魅力を語り、ほかの委員の話もよく聞いて話し合い、一つの作品に絞り込んだ。
だんだんと絞られてきたものの、ここからが難航した。どの作品を落とすかという否定的な考え方ではなく「この劇団は、伸びている。伸びしろがますます楽しみである。さらに飛躍し、来年も必ず候補になる。来年のお楽しみにしよう」と、前向きに検討しながら(多少苦し紛れだが)徐々に絞り込んでいった。だが、10数作になった段階で、膠着。もう誰も譲れない。いずれも授賞にふさわしい作品ばかりだ。
そこでもう一度、関西えんげき大賞の対象作かどうか、というところに立ち返り、ブルーエゴナクについて論議された。THEATRE E9 KYOTOのアソシエイト・アーティストではあるが、主宰者は北九州在住である。そこで制作過程をもう一度検証し、関西で稽古し、制作された作品であることや、関西の演劇アーティストが参加していることも確認。また最近は、ほかの地域のアーティストと積極的に交流し、作品を制作するアーティストが増える傾向にあり、その幅広い活動は、芸術を豊かにする、とても望ましいことではないかという意見が出された。それが関西の地で行われたことはとても有意義で、やはり関西で顕彰することがふさわしい作品であるという結論になった。
ブルーエゴナクも含めて再び言葉を尽くし、最後は全員一致で10作品を決定。優秀作品賞10作品の受賞を祝福した。

ネクストドア賞の立ち位置

さて、次はネクストドア賞の選考である。 まず、賞の立ち位置について確認した。関西では若手演劇アーティスト対象の賞として、学生演劇祭が充実してきた。大学生の次の世代としては、ウイングフィールド主催の「WING CUP」がある。だが、その次のステップとなる機会が不足している。ネクストドア賞は、「WING CUP」に出場した後、次の励みになるような賞に育つことを目指していきたい。主に20代半ばから後半にかけての、新しい時代の扉を開くような演劇アーティストがイメージだが、ただ演劇を始めた時期が遅い方もおられるので、35歳くらいまでとしている。

楽しみな若手アーティスト

さて、今回の選考だが、初回ということもあり「まずは楽しみな若手アーティストについての情報交換の意味でも、たくさんお名前をあげましょう」と事務総括の九鬼葉子から提案。劇作家、演出家、俳優など、さまざまな名前が挙がった。学生についても、今年の授賞対象ではないとしても、卒業後が期待できるアーティストとして、名前を出し合った。ただ、演劇を始めてまだ間がない(選考委員も、まだ一度しか見たことがない)人を、いきなり推薦し、公表してよいかどうかも難しいところであり、ここでは、全員の名前を候補としては挙げない。ただ、複数の選考委員から推薦があるなど、特に注目された人として、
小沢佑太(CLOUD9)、中辻英恵(白いたんぽぽ) 、長山知史(創造Street/大旅軍団)、福井裕孝、藤井颯太郎(幻灯劇場)、村尾保乃花(関西芸術座)
がいた。
中でも小沢佑太は、2024年の新作公演2作の成果のほか、旺盛な演劇活動(詳細は選評参照)が評価され、初代受賞者となった。 5時間半以上をかけて、以上のことが決定した。

次回からのネクストドア賞選考委員

その後、選考委員から次のような提案があった。「ネクストドア賞初回の今回は、優秀作品賞の選考委員が選考を兼ねたが、次回からは、選考委員に若手アーティストに入っていただくのが良いのではないか」。若い世代からの推薦も取り入れることで、さらに若手の活動状況が鮮明になり、情報が豊富になり、新しい世代のための賞として発展させていけるのではないか。その意見を受けて、後日、呼びかけ人の中で組織されている「選考委員会事務局ワーキンググループ」内で相談し、第4回関西えんげき大賞(2025)からは、ネクストドア賞選考会は、優秀作品賞選考会とは別建てにすることにした。選考委員には、まず関西の若手演劇アーティストから、若手による運動体「西陽」を結成し、関西演劇文化をさらに盛り上げようとしている西田悠哉(劇団不労社代表)と、ネクストドア賞初代受賞者である小沢佑太(CLOUD9代表)。そして先輩アーティストから中村ケンシ(空の驛舎代表)も加わる。中村はこれまでも若手劇団を積極的に観劇、自身の劇団公演のアスタートークに招くなど、才能の紹介に尽力している。この若手・中堅アーティストに演劇評論家の九鬼葉子(大阪芸術大学短期大学部教授)が加わり、4人が務めることになった。

優秀作品賞10作の評価理由

  1. A級MissingLink『富士山アンダーグラウンド』

    富士山の北西に広がる青木ヶ原樹海。その地下数百メートルに、大空洞のあることが発見され、アガルタと呼ばれるその場所では、縄文時代に近い独自の文化が築かれていた。その後、地上に移住したアガルタ人もいるが、祭りの時には、日本各地から里帰する。祭りは、巨大な象と闘うという内容から、動物愛護団体の反対運動も起き、そこから事件が起きる。
    作・演出は土橋淳志。西欧的価値観の人と、それとは異なる生き方や民族性を守りたい人々が、どうやって共生していくか、という現代的テーマを、巧みな物語展開の中で、真摯に繰り広げた点が評価された。

  2. くじら企画『流浪の手記』

    深沢七郎の『流浪の手記』を題材にした大竹野正典戯曲。初演は2001年。大阪市のウイングフィールド主催のウイング再演大博覧會2024にて再演。演出は後藤小寿枝。深沢は『風流夢譚』の内容が批判され、殺傷事件に発展したことをきっかけに、3年間放浪したが、その間に書かれた手記が『流浪の手記』である。物を書くということの「業」や、暴力に屈せず言論でいかに戦えるか、という永遠の命題に向き合いつつ、自然と共生する人間の原初的なエネルギーをしなやかに展開、人を愛おしむ情感が沁みとおる舞台であった点が評価された。

  3. 劇団大阪『親の顔が見たい』

    畑澤聖悟作、熊本一演出。名門女子中学校の生徒が自殺し、遺書には「いじめ」の文字と5人のクラスメイトの名前が書かれていた。学校は5人の生徒の保護者を会議室に集め、大きなテーブルで教員達と保護者達との議論が展開される。いじめ問題を批評的に描き、大人社会の歪みが子供達の世界にいかに影響を与えるか、という現状を照射した、白熱の舞台が評価された。

  4. 劇団太陽族『迷宮巡礼』

    岩崎正裕作・演出。老いたピアニストの現実と追想、妄想が交錯する。不安や孤独、家族との葛藤を、ラヴェルやドビュッシー、バッハなどの名曲のピアノ生演奏に乗せて展開する。認知症という難しいテーマを扱いながら、生きることを全うする賛歌へと高め、美しく切ない舞台に仕上げた点が評価された。ベテラン劇団でありながら、次々と全く新しい作風、演劇の地平へと飛躍されていることも注目された。

  5. 虚空旅団『ゆうまぐれ、龍のひげ』

    高橋恵作・演出。ウイング再演大博覧會2024参加作品。
    経営の苦しい家族経営の町工場を舞台に、バブル崩壊後の「失われた30年」の中、生活が夕暮れに向かいつつも、地道に働く人々の姿をリアルに伝えた点が評価された。人生の朝日が何かは、自分で決めればよい。活力ある演技がそれを示唆し、人間に本来備わる明るさが表出された。

  6. コトリ会議『おかえりなさせませんなさい』

    山本正典作、コトリ会議演出。第八次世界大戦が尾を引く、第八次半世界大戦が勃発し、人類はおろか世界中の生き物が疲弊する中、燕と人間を合体させた超生物「ヒューマンツバメ」が誕生する。死なない生き物で、子供を産む必要もなくなる。そんな近未来を舞台に、ナンセンスなユーモアを込め、現在の私達が生きる地点を俯瞰した秀作。照明と舞台美術、音響、そして俳優の身体性が一体となった空間造形も評価された。

  7. サファリ・P『悪童日記』

    原作はアゴタ・クリストフの小説。山口茜脚本・演出。戦時下にある国で、8歳の双子の兄弟を、両親が祖母の家に疎開させるというところから始まる。戦場から離れているはずの庶民の生活圏でも、人々の心はすさみ、やはり戦場である。庶民の過酷な状況や心象を、身体表現を駆使して鋭く描き、現代の戦争と重ね、世界が人権意識を取り戻す問題提起へと昇華した点が評価された。

  8. 万博設計『夏の時間』

    深津篤史作、橋本匡市演出。ウイング再演大博覧會2024参加作品。
    「大森真二を殺した」という電話が、木下と名乗る男から警察にかかり、木下はそのまま行方をくらます。土砂崩れにより遺体も見つからないまま、1年後の夏に、大森の家に、刑事を名乗る男が現れ、そこで繰り広げられる心理ミステリー。夢幻能のように記憶と現実、過去と現在、生者と死者が交錯する。ねっとりとした夏の暑さがもたらす狂気。繊細な演技・演出で世界観を構築、深津作品の普遍性・強度を証明した点が評価された。

  9. 兵庫県立ピッコロ劇団『宇宙に缶詰』

    尼崎市第8回「近松賞」を受賞した肥田知浩戯曲。遠い宇宙に送られた、缶詰のような小さな探査機。そこには、ある男の脳のデータが記録されていた。すでに役目を終え、データは自動消去されるはずだったが、何故か今も脳のコピーが孤独に、宇宙空間を漂っている。彼が地球で過ごした日々の記憶が蘇り、舞台上で繰り広げられる。18人の俳優達が、牛乳ケースやちゃぶ台などを瞬時に並び変え、祭り風景や商店街の餅食い競争、レンジャーごっこなどを、豊かな身体表現でダイナミックに展開する。まさに演劇でしか表現できない世界。その想像力を刺激する作品を、ピッコロ劇団員達の個性的な演技と見事なアンサンブルで立ち上げ、そしてサリng ROCKがキレのいい演出でまとめあげた、総合力の高さが評価された。

  10. ブルーエゴナク『たしかめようのない』

    穴迫信一作・演出。THEATRE E9 KYOTOのアソシエイト・アーティストとして3年間活動、その最終年度に創られた作品。現代社会の特徴の一つを、SNSの影響で現実とフィクションとが同次元にある点であると捉え、人によって見えている現実が違う中で、どのように人は人と連帯できるのか、という問いかけをした。
    「暴力がない日常」と、「暴力がある日常」が不条理につながる様子を、俳優があくまで「日常的な出来事」として表現することを通して、「現実」の不確かさ、曖昧さを、確かな手触りで立ち上げた点が評価された。

ネクストドア賞の評価理由

  1. 小沢佑太(CLOUD9代表)

    東日本大震災のその後を、綿密な取材をもとに舞台化した「もういいよ」と、コロナ禍での若者達の葛藤と孤独を描いた「ただいまのあと」の作・演出、および旺盛な演劇活動が評価された。小沢が2024年に行った演劇活動は、自身の劇団での新作2公演のほか、コトリ会議の制作をはじめ、4つの劇団の公演において舞台監督や制作担当、そして大阪学生演劇祭2024の事務局、インディペンデントシアター1stと2ndでの劇場管理スタッフ、観劇した芝居の数は年間80本、さらには舞台芸術プロデュース講座の受講など、多岐にわたる創作現場で研鑽を積み、ネットワークも広げた。それらを、学校の先生をされながら並行して行われたということで、この意欲と実行力には驚嘆させられる。今後は創作活動と合わせて、演劇プロデューサーとして、関西演劇の環境づくりにも邁進して行く。関西ニューウェーブの旗手の一人として、大いなる活躍に期待する。

副賞

1劇場を選び、上演支援を1回受ける ことができます。3年以内有効。

優秀作品賞
ウイングフィールド
(大阪市)
1日55,000円 機材費無償
一心寺シアター倶楽
(大阪市)
劇場費80パーセント(管理人件費55,000円実費) 及び稽古場の提供協力
THEATRE E9 KYOTO
(京都市)
利用料6日間250,000円 管理人件費・機材費無償 (電気代は実費)
江原河畔劇場
(兵庫県豊岡市)
劇場費・機材費・電気代無償
観客投票ベストワン賞
ウイングフィールド
(大阪市)
1日55,000円 機材費無償
一心寺シアター倶楽
(大阪市)
劇場費50パーセント(管理人件費55,000円実費) 及び稽古場の提供協力
THEATRE E9 KYOTO
(京都市)
利用料5日間150,000円 管理人件費・機材費無償(電気代は実費)
江原河畔劇場
(兵庫県豊岡市)
劇場費・機材費・電気代無償
最優秀作品賞
ウイングフィールド
(大阪市)
劇場費無償(人件費・電気代含む) 機材費のみ有償
一心寺シアター倶楽
(大阪市)
劇場費無償(管理人件費55,000円実費) 及び稽古場の提供協力
THEATRE E9 KYOTO
(京都市)
劇場費・管理人件費・機材費無償(電気代は実費)
江原河畔劇場
(兵庫県豊岡市)
劇場費・機材費・電気代無償
ネクストドア賞
30,000円(財団法人一心寺文化事業財団提供)