コロナからの復興企画~関西演劇を広める、広げる

関西えんげき大賞

関西発の公演 清流劇場2024年10月公演『ヘカベ、海を渡る』 VIEW:145 UPDATE 2024.09.30

トロイア戦争はギリシアの勝利に終わった。
敗戦国トロイアの王妃へカベは、ギリシア軍の総大将の奴隷に身を落とし、城を追われた。この戦争でへカベの多くの息子たちも戦死し、娘たちは ギリシアの将軍たちの側女にされた。末息子はまだ幼かったため戦場に出ず、隣国トラキアの王に財宝を付けて保護を頼んでいた。
トロイア敗北後、トラキア王は「保護の約束」を破って、末息子を殺すと海に投げ捨て財宝を奪った。
へカベは裏切りに怒り、復讐を決意する。

ギリシア劇・エウリピデス原作『へカベ』に新たな解釈と補綴を加え、オリジナルソングの入った、大阪弁での上演です。
この作品を通じて、戦争によって虐げられた者の怒りと変容を描くことにより、『復讐の連鎖を止める手立て』を考えたいと思います。
どうぞご期待ください。
*第2回関西えんげき大賞 優秀作品賞受賞

【大阪公演】
■公演日
2024年10月
3日(木)19:00〜
4日(金)14:00〜、19:00〜
5日(土)14:00〜◎
6日(日)14:00〜
※各回、開演5 分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
◎終演後、アフタートークがあります。
パネラー:西田悠哉氏(劇作家・演出家/劇団不労社)・丹下和彦氏(大阪市立大学名誉教授)
司会:田中孝弥(清流劇場)

■会場
一心寺シアター倶楽
(大阪市天王寺区逢阪2丁目6-13)


【東京公演】
■公演日
2024年10月
11日(金)19:00〜
12日(土)13:00〜、18:00〜◎
13日(日)13:00〜、18:00〜◎
14日(月)13:00〜
※各回、開演5 分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
◎終演後、アフタートークがあります。(出演者はweb で公表)
12日
パネラー:小林七緒氏(演出家/流山児★事務所)・丹下和彦氏(大阪市立大学名誉教授)
司会:田中孝弥(清流劇場)
13日
パネラー:濱田元子氏(毎日新聞論説委員兼学芸部編集委員)・日澤雄介氏(演出家/劇団チョコレートケーキ)
司会:田中孝弥(清流劇場)

■会場
上野ストアハウス
(東京都台東区北上野1丁目6-11 NORDビル)


■公演情報
原作:エウリピデス
上演台本・演出:田中孝弥
原作翻訳・ドラマトゥルク:丹下和彦

出演:髙口真吾日永貴子 峯素子(街の劇)泉希衣子 八田麻住(マスミノソラ)趙清香 辻登志夫(tsujitsuma ぷろでゅ~す)森島隆博
音楽・演奏:仙波宏文

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パフォーマーの紹介

清流劇場

年2回の本公演において、ギリシア劇とドイツ語圏の海外戯曲を上演している。また、2017年度からは、広く一般市民参加型のギリシア劇勉強会を実施。加えて、2021年度からは、関西演劇界の若手演劇人育成を目的とする人材育成事業「エンゲキノマナビヤ」を始めている。