コロナからの復興企画~関西演劇を広める、広げる

関西えんげき大賞

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九鬼葉子

大阪芸術大学短期大学部メディア・芸術学科教授
演劇評論家

日本経済新聞、テアトロほかに劇評を連載。兵庫県立尼崎青少年創造劇場運営委員、関西現代演劇俳優賞選考委員ほか。著書に『関西小劇場30年の熱闘~演劇は何のためにあるのか~』(晩成書房、2016年)、『阪神大震災は演劇を変えるか』(共著、晩成書房、1995年)、『29歳の女たち』(リヨン社、1996年)。2021年、兵庫県功労者表彰(文化功労)受賞。

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  • 劇団壱劇屋の大熊隆太郎、観客参加のオールスタンディング演劇の見どころを語る UPDATE 2024.05.17

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  • 空晴の岡部尚子が新作を語る。 UPDATE 2023.08.16

    劇場に行く楽しみの一つに「気分が変わる」ということがある。仕事上の難題に遭遇した時、あるいは人間関係に行き詰まった時、一人で悩んでいると、どんどん煮詰まっていくものだが、気分を変え、別の角度から状況を観察できれば、前に進めることがある。空晴(からっぱれ)の芝居は、観ていて、気分が変わる。明るくて、笑えて、わかりやすい。そして、心に残る、いい台詞のある作品。家族など、人間関係がリアルに描写され、誰に...

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    1994年、全国初の県立劇団として旗揚げした兵庫県立ピッコロ劇団。兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアターの付属劇団だ。民間の劇団がほとんどの日本において、その存在は貴重である。作品創作のほか、独自のアイデアで様々な社会的活動を行い、地域貢献している。活動の幅広さは比類ない。まず公演活動としては、本公演のほか、「オフシアター」(劇団員が主体となり、小ホールで行う実験的な公演)、大人も子供も楽しめ...

  • 注目の劇作家・コトリ会議の山本正典。人間のささやかな営みを繊細に描く、「和」の熱量 UPDATE 2022.10.25

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  • 劇団未来が、創立60周年記念公演でカナダの名作戯曲に挑む。継承する劇団の信念を、しまよしみちが語る。 UPDATE 2022.09.27

    劇団未来が創立60周年を迎えた。創立以来劇団代表を務めた森本景文が2018年に急逝した後、演出を一手に引き受けるしまよしみち(45歳)。人望の厚い、巨星急逝のショックを、劇団員とともに乗り越え、森本の志を継承。座付作家・和田澄子作品をはじめ、常に良質の戯曲にアンテナを張り、最近は海外、日本の小劇場演劇を含め、現代戯曲の上演が続く。1987年、大阪市城東区に「未来ワークスタジオ」という拠点を構え、年...

  • 現代社会の問題とリンクする、劇団五期会の『ハムレット奇譚』。井之上淳が、大胆なシェイクスピア解釈を語る。 UPDATE 2022.09.09

    劇団五期会が、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』をベースにした『ハムレット奇譚』を上演する(9月30日~10月2日、大阪市のABCホールにて。シェイクスピア原作、イシワキキヨシ翻案・脚色、井之上淳演出)。翻案・脚色のイシワキキヨシは、井之上淳のペンネームである。原作の物語の骨格を借りながら、独自の解釈を交えたオリジナル・ストーリー。血と権力、愛憎が渦巻く世界から、現代社会が垣間見える構造だ。翻案・...

  • “あきらめない、夏”2022 大阪女優の会副代表・金子順子が語る、今、伝えたい言葉。非戦への願い。 UPDATE 2022.07.25

    圧倒的な演技力。関西が誇る俳優の一人、金子順子(コズミックシアター主宰)。新劇出身だが、小劇場の若手・中堅アーティストとも幅広く積極的に交流し、2018年には空の驛舎の『かえりみちの木』(中村ケンシ作・演出)に出演、第21回関西現代演劇俳優賞・女優賞を受賞している。新しい分野にチャレンジし続けるベテラン女優だ。その金子が、関西の演劇人達と長年取り組む、非戦を訴える舞台“あきらめない、夏”が、今夏も...

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    かつてないほど、コミュニケーションの懸案が加速しているのではないか。コロナ禍での社会の分断。SNS上の負の応酬。そしていじめ、パワハラ。MONOの土田英生の新作『悪いのは私じゃない』(3月23日~27日、大阪市のABCホール)は、現代社会の人間関係の難しさが、オフィスを舞台に描かれる。テーマは真摯だが、笑いのセンスが抜きん出る土田の筆力と演出、そして、俳優達の息の合った演技により、「ちょっと間抜け...

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